11/30丹波 大西雅文 陶展@大丸神戸店galleryTOART展覧会

会期

2022年11月30日(水)~12月6日(火)

会場

大丸神戸店galleryTOART

開催にあたって

私が初めて神戸大丸で作品展を開催させて頂いたのは、10年前。
毎回新たな気持ちで、 挑戦させて頂いていることに感謝しています。

丹波篠山は、豊かな緑と清流に恵まれ、 焼物に適した鉄分を含有する粘土質な土が豊富にあります。 その土を使い、 丘陵の傾斜を活かした登り窯で焼成される器は、丹波焼の真骨頂だといえます。 高温で燃えた薪の灰が降りかかり、 自然の釉薬として器と融け合うことで、 深い光沢を発した素朴な風合いには、 土の状態、 窯内の条件、 気候が密接に関わり、 決して作為的には生み出せない美しさが宿っています。

約20年に及ぶ陶芸家人生の中で、 まだ一度も自分が納得できる器が焼き上がったことはありません。 日々 「針の穴に糸を通すほどの狭い理想」 を突き詰めています。目指しているのは、江戸時代の 「古丹波」。 幻と言われる赤土部 (あかどべ) 釉を施した鮮やかな赤茶色の 丹波焼を復活させたいと言う想いを胸に、日々精進しています。

今展では、 その想いを込めた作品を展示いたします。ご高覧ご批評頂けましたら幸いです。

大西 雅文